
”小児の矯正治療”の大切な特徴は、、子供は大人のミニチュアではないということです。つまり、サイズが小さいだけでなく、これから形やバランスも成長発育により変化していくという決定的な特徴を持っているのです。
大人の歯は生え変わりませんが、乳歯は永久歯へと生え変わります。
ですから矯正治療は、その発育変化の中で、歯に治療による変化を起こさせて、結果的に子供達に有利な総合変化をもたらすことが小児治療の特徴ともいえます。
小児の成長変化とは、噛み合わせのパターン状態によっては、成長するにつれて自然に治る場合(自然治療)もありますし、逆にそのまま放置することにより、成長するにつれてどんどん状態が悪くなり、全体的な悪影響が出て、更に悪化させるような症状の場合もあります。そんな症状の時は、治療の開始時期をなるべく早くするのがよいでしょう。
場合によって4〜5才ぐらいからはじめる方がよい、という噛み合せのパターンもあります。あごの成長変化は、乳歯が抜けて永久歯が生えてくる時に一番旺盛に起きます。そこでその時の変化を正しくコントロールすることが、永久歯が生え揃った後の状態や、その後の治療に大きな影響を与えることになります。
つまり成長が止まった後に、歯がキチンと並ぶ隙間が顎にある可能性を高めるのです。しかし、それでも並びきるのに適正なスペースが無い時には、永久歯を抜歯する必要がある場合もあります。
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